従来、田畑・水田など平地における鉄塔・送電線工事、土木工事などにおいては、土砂・砕石・枕木・敷鉄板などを組み合わせて仮設道路や資材ヤード等を構築してきました。このような従来工法は工期が長くなり、原状復帰にも時間とコストを要します。また、盛土に使用した砕石などの材料を都度廃棄処分するスタイルは環境循環型社会に逆行していると指摘されております。
「プラロード工法」は敷設・撤去が容易で工期を60%短縮することができます。また、搬入・搬出車両台数が減り、CO²排出量も大幅に削減できるとともに周辺への山砂の流出もありません。材質には再生ポリプロピレンを使用しており、使用後も再利用可能で環境にやさしい仮設道路を構築することができます。
軟弱地盤 :軽量で軟弱地盤に最適です。生態系にも影響を与えることがなく、水田、砂浜、環境保護地域にも使用頂けます。
臨時駐車場:臨時駐車場や現場事務所、仮設トイレ等設置スペースがない場合でも必要なときに必要な分だけ設置が可能です。
軽量盛土 :累積2,500件、75万㎥の実績を持つ地下貯水システム・クロスウェーブ工法と同じ部材を用います。
地震や車両の荷重に耐える強度性能(※敷鉄板等で荷重分散が必要です)と高い透水性能を持っていますので、
「砂防ダム工事等で雨水排水と工事用道路の双方の機能が必要な場合」や「農業土木工事等で水路に橋を架けたい
場合」、「地下水位が高い現場の埋戻材料」として等透水性軽量盛土材料としても活用いただけます。
特殊形状 :最小1m幅~大規模な施工が可能です。特殊な形状の土地や、基礎杭の周辺を口の字型に囲むような施工、
1m幅×100mといった細長い施工など柔軟に設置が可能です。
建築工事 :建築工事の基礎梁間に利用することで、間口の狭い長方形の土地や袋地での作業スペースの課題が克服されます。
現場を土砂で汚さないため、建築工事の仮設構台として資材置き場や搬入路構築に最適です。
段差解消 :土砂流出・飛散の問題が発生しません。アスファルト・コンクリートの「車道と歩道の段差」や、「カルバート内の
水路の段差」の解消に最適です。
○地形
作業スペースが無い
車両の待機場所・旋回スペースが無い
芝の保護が必要
「車道と歩道の段差」や、「カルバート内の歩道と水路の段差」を解消したい
○地質
軟弱地盤
環境保護地域
ほ場(農地)
水路
湧水・水田等の水位の高い土地
○気象
雨天施工
風による土砂飛散
積雪による仮設道路の埋没
プラロード工法は継ぎ手・金具類が不要。設置・撤去が容易で50㎡/人・日のスピーディな施工が可能です。
また、プラスチック製のため雨天時の施工も可能で従来工法の工期を60%短縮することができます。
※山砂を用いた盛土式仮設道路工法600㎡との比較
雨天時でもぬかるみが発生することはありません。泥水を跳ね上げたり、資材等を汚しません。
コンクリート打設後の建築現場やカルバート内部小運搬など、構造物の段差解消にも適しています。
リデュース=建設残土の発生と化石燃料消費を低減します。
リユース =何度でも使用できます。
リサイクル=破損したものは再資源化が可能です。
プラロードは同一方向に重ねることで運搬時の容積を減少させることができます。10tトラック1台で土砂換算約97㎥(標準的な2段積施工H=約0.293mで計算)を運搬可能。重量も5t未満と軽量なため、燃料消費を大幅に抑えることができます。また人力施工のため締固・整形の重機作業も不要。搬入出時の積込・運搬燃料消費も少なく環境負荷を大幅に低減します。
CO²の大幅削減によるイメージアップ・CSR(企業の社会的責任)を図ることができます。
『土を使用しない仮設道路』は撤去後の残土等によるトラブルを未然に防ぐことが出来ます。
また、プラロード使用による運搬車両の大幅削減は、近隣への騒音、交通障害、事故等発生リスクを抑えることができます。
・重機作業の減少、トラック運搬台数の減少は工程・安全・原価管理の手間とコスト、事故リスクを減らします。
・工期の60%短縮は作業員・車両・重機の回転数増加、機材のレンタル期間短縮が見込めます。
・車両・重機の手配が減少し、工種・工数も減少することから手待ち・手戻りが大幅に減少します。年末・年度末等繁忙期では
特に効果を発揮します。
・竣工後のトラブルが減少し、補償リスクが減少します。